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手がかかるこほどかわいい?『ダメ犬ジャックはきょうもごきげん』 [児童書;dog]


ダメ犬ジャックは今日もごきげん

ダメ犬ジャックは今日もごきげん

  • 作者: パトリシア・フィニー
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 単行本


ジャックはクリーム色のラブラドールレ・トリバー。
サル犬〈人間〉のボスとミセス・ボス、その子犬(子ども)たちと住んでいる。
家族から「あんぽんたん!」って言われるけど、褒め言葉だよね? と
きわめて間抜けな感じを醸すジャック。
お隣にシベリアン・スピッツのペトラとその家族が引っ越してきた。
ジャックはラブモード全開!
涙ぐましい執念の末、ペトラとパパママごっこって?!
ペトラが妊娠した事で事態は急展開、大騒動!

サル犬、水手紙、ニャンニャン・ヨンホンアシ、カタカタ・チカチカパネルなどなど、犬語で語るジャックの語りはユニーク。テンポも良い。


犬の持つ “ある力”『介助犬を育てる少女たち』 [児童書;dog]


介助犬を育てる少女たち -荒れた心の扉を開くドッグ・プログラム-

介助犬を育てる少女たち -荒れた心の扉を開くドッグ・プログラム-

  • 作者: 大塚 敦子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/06/14
  • メディア: 単行本


アメリカのカリフォルニア州サンタローザにある少女更生施設で行われているドッグプログラムを扱ったノンフィクション。
ドッグプログラムは更生施設で暮らす少女たちが介助犬候補犬の訓練をするというものだ。
以前にテレビでこのような取り組みのことを見たなー、と思っていたらどうやら青少年の更生プログラムとしてはじめたのはどうやらこのような施設らしい。
高い効果が得られ、この取り組みは全米の施設で多く取り入れらるようになったそうだ。
犬の世話をし、訓練をし、犬と触れ合うことで、少女たちは本当に変わるのか?
プログラムの地道な道のり、そして、この取り組みで訓練のインストラクターをしている訓練士の女性は、なんと日本人。
犬専門の大学に通う方だそうです。
少女一人一人の持つ事情の違い、性格など丹念に描いています。
そして、危ういながらも、自信を取り戻し変わっていく少女の姿には心打たれます。
この施設を見守る地域の関わりも素晴らしいです。
ただ、やはりいくら効果が高いとは言え、魔法ではありません。
この本では成功例を語っていますが、あとがきでは全ての少女が最後まで全うできるわけではなく、やはり途中で投げ出すなどがあることも述べられています。
ただ、このプログラムをやり切った少女たちの再犯率は極めて低いそうです。
施設、地域、犬の専門家など多くの協力と連携が必要とされますが、
だからこそ様々なことを背負い葛藤する少女たちに自信や安らぎを取り戻させることができるのでしょう。
どうかプログラムをやり切った少女たちに明るい未来が開けますように!
そして、介助犬の使用者にも犬と一緒に過ごす素晴らしい日々が訪れますように!



『読書介助犬オリビア』 [児童書;dog]


読書介助犬オリビア (講談社青い鳥文庫)

読書介助犬オリビア (講談社青い鳥文庫)

  • 作者: 今西 乃子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: 単行本


アメリカで行われている、読書困難児童へのプロジェクト。
児童が犬に読み聞かせすることで、読書困難を克服させる、というプロジェクトで、嘘のような話ですが、本当のことだそうです。
しかも、目に見える効果がうまれたそうです。

アニマルセラピー犬を育て、看護士の傍らアニマルセラピーのボランティアをし、その効果を実感していたサンディという女性が、児童のために何かできないか…、ということで思いついたのがこの読書介助犬。
少し難聴があり、読むことに大変なストレスを感じていた子どもの例や、貧困地域で家庭にさまざまな問題を抱え、愛情をあまり受けてこなかった子どもたちが読書介助犬に出会うことで、目覚ましく変わって行く姿が描かれています。
貧困地域の子どもたちを取り巻く状況は明るいとは言えないものですが、読書介助犬にであったことで、自信と愛情を知ったことは、彼らのかけがえの無い財産になり、将来を照らしてくれているはず、と思いたいです。そう願わずにはいられません。

絶望の後に読んだ希望の本『ドッグ・シェルター 犬と少年たちの再出航』 [児童書;dog]


ドッグ・シェルター―犬と少年たちの再出航 (フォア文庫)

ドッグ・シェルター―犬と少年たちの再出航 (フォア文庫)

  • 作者: 今西 乃子
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本


先日読んだ『ルポ貧困大国アメリカ』ではアメリカの恐ろしい現実を知りました。
しかし、この本では、アメリカの懐の深さのようなものを感じました。
これは、アメリカのとある少年院で行われているプロジェクトのドキュメントです。
そのプロジェクトというのは、ドッグ・シェルターの犬を引き取って、少年院の少年たちに世話や訓練をさせ、犬の新しい飼い主にきちんとひきわたせるようにするということ。
このプロジェクトは、犬の訓練にかかわる少年たちに「命」や「責任」を体験させるだけでなく、人間によって捨てられた(中には虐待されてきたものもいる)犬たちにもう一度人間への信頼を取り戻して、幸福な生活を送れるようにするという効果が期待されているものです。
この本で取り上げられた例は、成功例でありますが、罪を犯した少年を受け入れる、何の偏見も無く一心に見つめる犬たちの目に心を打たれます。また、変わって行く少年たちの姿、犬を引き取ろうとする家族の人間模様もすばらしいです。
実際、この本の執筆時点で、このプロジェクトに関わった少年の出所後の再犯率はゼロらしいです。
以前TVで同様のプロジェクトのドキュメントドラマ?の初回を見ましたが、やはり適正もあるし、周囲の協力体制もやはり必要ですし、なかなかうまく運ぶのは大変そうでした。あのTVのつづき、見逃してしまったけれどどうなったんだろう?

『虐待を受けた犬ベティ』 [児童書;dog]


虐待を受けた犬・ベティ―ドッグ・トレーナーと歩んだ日々 (感動ノンフィクションシリーズ)

虐待を受けた犬・ベティ―ドッグ・トレーナーと歩んだ日々 (感動ノンフィクションシリーズ)

  • 作者: 今西 乃子
  • 出版社/メーカー: 佼成出版社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本


多分日本では珍しいであろうキャタフラー・レパード・ドッグという大型犬のミックス、ベティ。
表紙や口絵の彼女の写真は思慮深そうで大人しく、優しい瞳をしています。
しかし、ベティは心に大きな傷を負った犬でした。
この本は、このベティの飼い主を主人公とした児童向けノンフィクションです。

現在のベティの飼い主の古銭さんは、ある時一念発起して、「介助犬の訓練士になる」と決意し、それまでの仕事を辞め、家族を説得し、小学校入学前の娘さんがいるというのに、渡米します。
そのときの奥さんの決断はあっぱれ! この人は、やると言ったらぜったいやるだろうし、ここで反対してこれから先、行動しなかったことを後悔されるより、失敗したとしても行動した方が良い…というようなことを言って、娘さん共々古銭さんについていきます。
そして、古銭さんは介助犬・盲導犬の訓練所へのリクルートは不発に終わるのですが、ミシェルさんというドッグトレーナーと出会います。
彼女から技術や指導法を学んで、彼女の運営するセンターで働いていた時、ミシェルさんが保護センターから引き取ってきたベティと出会います。
ベティは男性から虐待を受けていたようで、男性と長い棒状のものが苦手。威嚇し、興奮すると手を付けられなくなります。他の犬とも一緒にすることはできないほど攻撃性のある危険な犬でした。
同僚とともにベティと関わることになった古銭さんですが、3か月ほどたって落ち着いてきたので同僚が試しに自分の飼っているロットワイラーとベティを引き合わせてみせます。しかし、興奮して我を失ったベティはロットワイラーの首に噛み付いてしまいます。
ベティを訓練し一般家庭に引き渡すことは無理ではないかと思う古銭さんたちですが、ベティが来てから半年ほどたったとき、ベティは女性や子どもには攻撃的にならないことがわかり、古銭さんは週末、自宅にベティを連れ帰ります。女性や子どもがいる家庭でベティのトラウマを取り除いてやりたいと思ったのです。そして、それが成功しベティは本来の姿をみせはじめ…。
ベティが家族の中で、優しい犬に戻っていくところも感動的なのですが、もっとも感動したのは最後のほうの出来事です。
日本に帰国してドッグトレーナーとして活動することを決めた古銭さんはベティをひきとり帰国します。
古銭さんの弟さんには障害があるのですが、帰国した古銭さんを訪ねて父親と弟さんが家にやってきます。
そのとき、初対面の成人男性にいきなり会わせるのは危険だと、古銭さんはベティを部屋に閉じ込めてから弟さんを介助するために玄関に駆けつけます。
弟さんを抱き上げて運ぼうとしていると、ドアを開けたベティが玄関へやってきて…、弟さんをしばらく眺めたあと、ペロリと顔をなめたのです。
攻撃的になることもなく、ただ、弟さんを受け入れたのです。
犬は人から何かを感じ取る力があると思わせるシーンでした。
ベティは人への信頼を取り戻していたと確信できる出来事だそうです。
2008年には12歳になったベティ。
表紙にのっている穏やかな優しい瞳を改めてみると、再び胸に迫るものがあります。

『ありがとうチョビ』 [児童書;dog]


ありがとうチョビ―命を救われた捨て犬たちの物語

ありがとうチョビ―命を救われた捨て犬たちの物語

  • 作者: 高橋 うらら
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本


関西で動物保護活動をしている「アーク」という団体の活動を追う、児童向けノンフィクション。
「チョビ」という保護犬、この犬はアークの創立から発展期にアークに迎えられた犬で、象徴的な何かを持っている犬でした。
この犬を主軸に、設立者のオリバーさん、周囲の人々、捨て犬たちを描いています。

印象的だったのは、阪神・淡路大震災のときの被災犬の保護活動です。
被災した動物たちを救うためにIFAW(国際動物福祉基金)から専門家チームが派遣され、アークとともに活動していたそうです。恥ずかしながらそういう国際的な専門機関があるということをはじめて知りました。

アークの活動をしている方々と、アークを通して動物たちと新しい絆を結んだ人々の姿は暖かく、明るい未來を感じさせてくれます。
どうか、彼らの活動や思いが少しでも多くの人に伝わり、虐待されたり、捨てられたりする動物がなくなりますように。

アークにつくられている動物たちのお墓に刻まれた言葉がじんわりと心にしみます。
「アークのこどもたちよ
やすらかに

In memory of friends
Who asked for little
but gave so much.」

『悪徳ブリーダーをさがせ マック動物病院ボランティア日誌』 [児童書;dog]


悪徳子犬ブリーダーをさがせ―マック動物病院ボランティア日誌

悪徳子犬ブリーダーをさがせ―マック動物病院ボランティア日誌

  • 作者: ローリー・ハルツ アンダーソン
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 単行本


動物好きにはたまらない? 動物病院を舞台に繰り広げられる楽しくもシリアスな問題も見せてくれる物語。
仔犬を大量生産して売るパピー・ミル(仔犬工場)から、仔犬たちを救おうとする心優しく勇気ある女の子たちが活躍します。

マギー(マーガレット)は早くに両親を亡くし、動物病院の獣医師である祖母マッケンジー(略してマック)と暮らしている。祖母を手伝って、病院の動物たちの世話を積極的にこなす、動物大好き少女。将来の夢は獣医師!
ある日マック動物病院に衰弱したラブラドール・レトリバーの仔犬が運び込まれる。飼い主は市場でその仔犬を買ったという。
続けて同じような仔犬が運び込まれる。病院は一気に大忙し。
ちょうどそこへ、祖母がボランティアを頼んでいたマギーの同級生ブレンダがやってくる。
自分の仕事をとられるようでマギーはむっとするが、病院の手伝いにかこつけて、嫌いな勉強を怠っていた負い目もある。
さらに仔犬が運び込まれ、人手が足りないためにブレンダだけでなくデイビッド、スニータが加わる。
仔犬たちが落ち着いたので、翌日からはボランティアはこないと思ったら、マギーを学業に専念させるためにブレンダが呼ばれていた。
レポートで良い点をとるまで病院への出入りを禁止されたマギーはイライラ。
間の悪いことに、そりの合わないいとこのゾーイまでしばらく家にやってくることになった。
はたしてマギーは、ちゃんと勉強するのか?
パピー・ミルをつきとめられるのか?

マギーは優しく、気だても良い女の子だけど、ごくごく普通に嫉妬もすれば、勉強からどうにか逃げようとしたりする弱い心もあります。
けれど、仔犬を助けたい一心で、友だちの力を借りつつ、勇敢につきすすみました。
明るく活発なブレンダ、ドジだけどユーモアで人を明るくするデイビッド、おとなしいけど冷静で頭の良いスニータ、ちょっとタカビーだけどいいところもあるゾーイ。それぞれの力を合わせていくところが頼もしいです。

長い文章を読むのが苦手で社会科大嫌いのマギーが、パピー・ミルの男が言い逃れしようとした時に、バシリと州法にのっとって悪事を指摘して、見過ごそうとした警官の注意を喚起したところはあっぱれ!

↓あ、気づいたら、同じシリーズでもう1巻出ていました。こちらは未読

キケンな野良猫王国―マック動物病院ボランティア日誌

キケンな野良猫王国―マック動物病院ボランティア日誌

  • 作者: ローリー・ハルツ アンダーソン
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 単行本



『犬たちをおくる日  この命、灰になるために生まれてきたんじゃない』 [児童書;dog]


犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション 知られざる世界)

犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション 知られざる世界)

  • 作者: 今西 乃子
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本


表紙のもの言いたげな仔犬の視線。そして、口絵で見せられる現実。
ずいぶんと、つらい本を手に取ってしまったな、と思いました。
しかし、この本はつらいだけではありませんでした。
厳しい現実に目を向けつつ、人間によって捨てられた犬や猫の命を救うために、理想をもって取り組む愛媛県動物愛護センターの職員の方々を描いた児童向けのノンフィクションです。

収容された動物は、たいてい7日間のうちに最後の時を迎えます。
人間によって捨てられた動物の、その短い最後の日々と最後の時を命の尊厳を尊重して送ろうとする職員の姿には胸をうたれます。
だって、毎日のように運び込まれる動物たち、そのうち新しい飼い主をさがすことができるのは、ほんのわずかです。
そしてどんなに努力しても、時には「なんで殺すの?」「あんだが殺すのか?」と非難されることだってあります。
実際、このような場所で働く方は獣医師免許をもっている方も多いし、いえ持っていなくても動物が好きで、救いたいという気持ちをもって仕事にあたっている方が多いのです。
しかし、現実は重く厳しく、絶望的です。そのため、心身ともにボロボロになって職場を去る方も多いと聞きました。
でも、このセンターの方達は理想を高く持って、希望を失わず、少しでも状況が変わるようにと働いているのです。

中には、唖然としてしまうとしか言いようのない、身勝手な飼い主たちにも出会います。
この本で登場したのは、
「ダメ犬」だからと紀州犬をセンターへ持ち込んだ男性。帰り際に、譲渡会に出すために世話をされている仔犬の中に、白い紀州犬らしき仔犬を見つけ、「ええ犬じゃのう!」といって自分に譲れといいだした。
また、役所に飼い犬を持ち込んだ家族。センターへ電話をかけてきて、まだ犬が処分されていないことをたしかめ、センターへやってくる。職員たちは、改心してくれたんだとほっとして家族をまっていると、犬が処分される前に思い出作りに記念撮影するという。で、センター内でさんざん写真をとったあと、「バイバ〜イ!」と去っていく…。
職員の方たちは何年も、こうした光景に出会ってきているはず。
それでも、少しずつ世の中を変えていきたいと、死に行く犬や猫たちの世話、譲渡用の犬のしつけ、一般の人への啓蒙活動、センターを開放し明るい雰囲気ににして動物との交流の場にするなどなど、さまざまな取り組みをしています。
そして、そのおかげでセンターでの成犬の処分数は減ってきているそうです。
また、このセンターで譲られた犬の評判があがり、新しい犬をさがす時にセンターへ来てくれる人が増えたなどなど、効果が現れてきているそうです。
処分されていった犬や猫たちの「きっと、きっとぼくたちの声を人間社会に届けて」という叫び、そしてこのような思いを受け止めて働く人たちの思いが広く伝わることを願わずにはいられません。

蔵出し犬本その4『いつでも会える』 [児童書;dog]

大好きな「みき」ちゃん。
ずっと、いっしょにいたかった。
でも、みきちゃんはとつぜんいなくなってしまった…。

たいせつな人を失う悲しみを描いた絵本。
主人公の犬が、死を理解しておらず、
死んでしまったみきちゃんを「どこ?」「どこ?」…
と探しまわるシーンが切なく、ジン…ときます。

時々、取り出して読み返したくなる本です。
いつでも会える

いつでも会える

  • 作者: 菊田 まりこ
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本



いつでも会える

いつでも会える

  • 作者: 菊田 まりこ
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 大型本



『チャンプ 風になって走れ!』 [児童書;dog]


チャンプ風になって走れ! (スプラッシュ・ストーリーズ)

チャンプ風になって走れ! (スプラッシュ・ストーリーズ)

  • 作者: マーシャ・ソーントン ジョーンズ
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本


また、犬の出てくる物語だったりします。
今度は児童文学。でも、犬は客観的に描かれていて、いわゆるありがちな甘さがなく、いい感じ。
多分、ボーダーコリー(登場犬の犬種)飼っている人は、「そうそう!やるよね」と思われるのでは?なんてシーンも多いです。

運動が苦手な少年ライリーが主人公。そのお父さんは学生時代フットボールの花形選手で、今でも街の英雄。
お父さんは運動が苦手ではっきりと自分を持っていないように見えるライリーが心配でたまらず、自分の理想を押し付けがち。
なんてことで、少年と父親のあいだの溝は深まるばかりです。
そんなにしたら、息苦しいよねっていうのが、読んでいる読者には分かるのですが……。
よかれと思ってサッカーや陸上、野球……。父親はライリーにいろいろトライしてみるようにしむけます。
ライリーは父親の思いに答えたいし、自分を変えたいと思っているが、なにをやってもうまくいきません。
だって、彼の本当に好きなこと、得意なことは違ったから。
手先が器用で、こつこつと作業を続けることが好き……。
工作なんかやらせたら、それはもうすばらしいものが作れます。
だけど、お父さんにはそんなライリーの長所が見えていません。

ある日ライリーが家の前で野球の練習をしているとき、事故は起こります。
ライリーがボールを追って、車道へ飛び出しそうになり(彼は車道の直前でとまります)、それをみたドライバーが急ハンドルを切って、街路樹に激突。
ドライバーは無事でしたが、後部に積んでいたバリケンにいた犬が大けがをしてしまします。
ドライバーは、ボーダーコリーのブリーダーで、その事故にあった犬は、自慢のチャンピオン犬。
「チャンプ」とよばれているその犬は左前足を切断しなければなりませんでした。
飼い主は、チャンピオン犬として価値がなくなったとして、獣医に処分するようたのみます。
心配で獣医のところに来ていたライリーは、ブリーダーにチャンプを引き取ると申し出ます。
何をやっても中途半端。父親は心配しますが、意地になったライリーはチャンプを引き取って、世話をはじめます。
しかし、けがをしているというのに、チャンプは元気いっぱい。牧羊犬ですから、運動や仕事が大好き。
あまりそのことを理解していなかったライリーは、さっそくつまずきます。
欲求不満のチャンプは一日中吠えるし、家の中ではいたずら三昧。
そのいたずらは、いかにもボーダーコリーのやりそうなことで、おもわず、笑っちゃいます。
が、やられているライリーはたまったものではありません。
どうして、いいこにしてくれないのか……。
そんなライリーにヒントをくれたのが隣人のダグラスさん。
細君を数年前に亡くした一人暮らしの老人。普段は一日中庭いじりをしていて、じっと他の家を観察しているようなふしがあり、ライリーが毛嫌いしていたのです。
ダグラスさんは次第にライリーとチャンプの良き理解者となります。
ダグラスさんはわかってくれるのに、どうしてお父さんは自分のことをわかってくれないのか?
そんな疑問をダグラスさんにぶつけると、
実はダグラスさんもかつては、息子に自分の理想を押し付けてしまって、息子との仲はこじれてしまったと告白します。

物語の本筋は、チャンプといっしょに「アジリティ競技」に出場するまでの少年の葛藤や成長、友情です。
ですが、親子のジレンマ、コンプレックスの克服などをうまく盛り込んでいる奥の深い成長物語だと思いました。
ボーダーコリーのチャンプのかわいさもありますが、物語としても骨太で、読み応えがありました。

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