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"Prom Nights from Hell" [洋書:YA]


Prom Nights From Hell: Five Paranormal Stories

Prom Nights From Hell: Five Paranormal Stories

  • 作者: Meg Cabot
  • 出版社/メーカー: HarperCollins Children's Books
  • 発売日: 2009/04/30
  • メディア: ペーパーバック


洋書読むの久々〜。
メグ・キャボットやステファニー・メイヤーなどの人気作家がおくる「プロム」を題材にしたホラーロマンスの競作。
まあ、なかなか楽しめたのですが、プロムといういかにもアメリカのハイスクールライフにベタっとしたイベントがネタなだけに、途中で満腹してしまいました。
というわけで、読んだのはメグ・キャボット、ステファニー・メイヤー、キム・ハリスンの3者の作品だけ。
で、これまで読んだことがなかったキム・ハリスンの作品の設定がどうやら私のツボのようで、気に入りました。
ちょっとずるいな〜、と思ったのですが、その作品は「Madison Avery 」シリーズの発端部分らしく、シリーズを読め…ということ?
日本だとペーパーバックが5月発売のようなので、キンドルで買っちゃおうか、迷い中。
キンドルもいいんですが、iPhone版なので、長い作品はちょっとしんどい。ペーパーバックがでるまで我慢しようかどうか…。
以下、簡単に感想アップします。
"The Exterminator's Daughter"by Meg Cabot
ヴァンパイアハンターのマリー。母親はヴァンパイアに惨殺された。
高校の親友リラがヴァンパイアのドレイクに狙われている。
マリーはボウガンでドレイクをしとめようとしたが、リラの元カレの親友アダムのおふざけで邪魔され…。
ノリはいいし、マリーの吸血鬼に対する恐怖は真に迫るものがあるが、なんか、最後がいまひとつ。せっかくの緊迫感を崩壊させてロマンスに走っているのがちょっと安易に感じてしまいました。プロムだけを舞台に終わらせようとしているから、しょうがないのか?

"Hell on Earth" by Stephenie Meyer
GabeはCelesteを何故かプロムに誘う。彼女もなぜかOK。だが、パーティーが始まると、Celesteは他の男の子と踊り始める。鬱々としていると、赤い革のドレス女の子を見つける。彼女は妙な気をまとっているが、実は悪魔(魔女?)で、このプロムの場を利用して人間を悪に誘導しようとしていた…。
悪魔な少女の魔力発現シーンなんかがうまく、こちらも緊迫感があって面白かったです。
天使と悪魔の関係もありがちなようだけど、お互いの溺れっぷりが説得力(とまで言ってよいか?)あって良かったです。

"Madison Avery and The Dim Reaper" by Kim Harrison
父親と暮らすことになり、転校してきたMadisonは父のお膳立てでJoshとプロムに参加。しかし、別に友だちがいるわけでもなく、このお膳立てにむかつき、ついにJoshにひどい言葉を浴びせ、帰ろうとする。すると、一人の男の子にぶつかる。何かを感じ、惹かれる。魅力的なSethと踊り、必要以上にベタつき、Joshに見せつける。そして、二人で抜け出すけれど、乗っていた車が事故に遭い…。
ちょっとふてくされ気味で、でもいざとなると突っ走りそうなヒロインがおもしろいです。あと、Reaperたちの役割も興味深い。これも天使と悪魔なのでしょうが、お守り役担当年齢があるというのがユニーク。
この作品の後日談というか、多分シリーズへの架け橋のお話になってるらしき物語が巻末におまけでついています。
それを読む限り、お守りの石を使いこなし、Madisonが自分の体をSethから取り戻すには、かなり時間がかかりそう。キム・ハリスンの他の作品は長いシリーズが多いようですが、このシリーズも長くなるのかな…?
気になっているのはこちら↓ハードカバーならもう出ているけど、分厚くて持ちたくないのでパス。

Once Dead, Twice Shy: A Novel (Madison Avery)

Once Dead, Twice Shy: A Novel (Madison Avery)

  • 作者: Kim Harrison
  • 出版社/メーカー: HarperCollins
  • 発売日: 2009/06/01
  • メディア: ハードカバー



Once Dead, Twice Shy: A Novel

Once Dead, Twice Shy: A Novel

  • 作者: Kim Harrison
  • 出版社/メーカー: HarperCollins
  • 発売日: 2010/05/01
  • メディア: ペーパーバック



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Repossessed [洋書:YA]


Repossessed

Repossessed

  • 作者: A. M. Jenkins
  • 出版社/メーカー: HarperTeen
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: ハードカバー


2008年のプリンツ賞オナー作品。

人間は、どうしていともたやすく、悪の道へ堕ちるのか?
仕事にやりがいを感じられなくなった、堕天使キリエルはちょっとした休暇をとることにした。
その休暇とは、人間のからだをのっとって、人間世界で過ごすこと。
キリエルは、交通事故死する予定の少年シュワンのからだを事故の瞬間にのっとる。
少年の魂は予定通り死んでしまうが、キリエルは無事にからだを得ることができた。
これまで霊体だったキリエルは、はじめて実体で過ごす「休暇」を楽しみ始める。

この休暇を満喫する墮天使キリエルの、青春ストーリー! という感じなんですが、面白い!
これまでは霊体だったキリエルにとって、実体を持つという体験は全てが新鮮で楽しいものなんです。少年のからだの仕組みをじっくり観察したり、女の子を落とそうとやっきになったり、学校の悪ガキとけんかしたり……。
ものすごーく、生き生きしていて、ある意味純粋。
あらゆることに驚き感動するキリエルはどんどん、人間臭くなっていきます。
最初は恐れ警戒してシュワン=キリエルのことをひっかいた飼い猫もやがて、ペロリと手をなめてくれるようになるんですが、こちらもそんな状況に感動させられてしまいます。

けれど、充実した休暇は突然、打ち切りを要求されます。
PCで人間のことを研究していると、「創造主」側か彼の「ボス」側からかは分からないが、「すぐにからだを放棄しろ」という警告のメッセージが入ったのです……。

そこで、キリエルがとった行動はかなり悪魔的ではない行動です。
・キリエルがからだを放棄し、休暇を終えればシュワンを失うことになる、シュワンの家族のことを心配するようになる。
・シュワンの両親は離婚し、母と弟が一緒に住んでいる。母は二人を養うために働き通し、弟と兄シュワンの関係は微妙。弟は人見知りが激しく、毎日TVゲームばかりしている。せめて弟が楽しく過ごしてほしい、母親を安心させたいと、弟に友だちをつくる作戦を決行。
・シュワンの友人ベイリーに「おれがいなくなったら、弟のことをたのむ」と頼み込む。
などなど……。
読み進むうちに、すっかりキリエルに肩入れしてしまっているので、堕天使、つまり悪魔であるキリエルは豊かな感情を持ち、素直に人生を楽しんんでいる、ある意味とても真っ当だなと思いました。逆に神のルールを無慈悲に実行するだけの天使って?!。
こんなのが、本当に人間を救えるんだろうか? なんて思ってしまいました。

人間的な思考をし、きわめて純粋で、生命の喜びを謳歌する(女の子は結局おとしきれず、キスまでだったけど)堕天使。人間にとってあたりまえのことを、実はあたりまえじゃないと訴えているようでもあります。
そんなキリエルの行動が、切なくて、面白い!

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”Cracker!" [洋書:YA]


Cracker!: The Best Dog in Vietnam

Cracker!: The Best Dog in Vietnam

  • 作者: Cynthia Kadohata
  • 出版社/メーカー: Atheneum
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: ペーパーバック


昨日に引き続き、ベトナム戦争に徴用された犬の物語です。
なんと、作者は「きらきら」「草花とよばれた少女」など日系人の苦難の時代を背景にした物語を書いてきたシンシア・カドハタさん。
「きらきら」などの作品群とはかなり印象が違うのでちょっとびっくりしました。
こちらは、親が失業したために、ジャーマンシェパードを飼うことができなくなり、貰い手が見つからず処分しなければならないという状況に追い込まれた犬を、生かすために軍に寄付するところから物語が始まります。
クラッカーを担当することになったのは、閉塞感のある社会から飛び出したいと願って軍へ志願したリック・ハンスキー。ちょっと頑固なクラッカーに四苦八苦しながら、訓練を続けます。
この作品は、ベトナムでのアメリカの青年たちが描かれています。
作者は実際に軍用犬部隊にいた退役軍人への取材を行い、現地での様子を臨場感をもって描いています。
(ベトナムでの事件は物語の性質上、実際の時間軸とは少し時間をずらしているらしいです)
リックとクラッカーは無事、生きてアメリカに帰れるのか……。手に汗握る展開です。

作者のノートとして巻末には
・軍の装備として、ベトナムへ送られたのは4000頭ほどだといわれている。
・軍用犬は1万名以上の生命を救ったと推測される。
・1000頭あまりが病気などで死亡し、終戦の時に他の米軍基地へ連れ帰られたのは200頭ほどで、ほかは処分されたり、南ベトナム軍へ引き渡された。
(↑かなり適当な要約です)
と書かれていて、軍用犬のたどった末路が示されています。

辛いけれど、戦争の現実の一端を見つめさせられる作品です。
つらい現実を直視させつつ、暗くなりすぎないのは、やはりシンシア・カドハタさんの筆力なのかなーと思いました。

私が買った版は赤い表紙で正面向きのジャーマンシェパードが描かれているペーパーバックでしたが、今はアマゾンでその版は売っていないようです。同じ出版社なのに、なんでコロコロ表紙絵をかえるのか?? 謎です。

Cracker!: The Best Dog in Vietnam

Cracker!: The Best Dog in Vietnam

  • 作者: Cynthia Kadohata
  • 出版社/メーカー: Atheneum
  • 発売日: 2007/02/06
  • メディア: ハードカバー



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