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"BOUND" [洋書]


Bound

Bound

  • 作者: Donna Jo Napoli
  • 出版社/メーカー: Simon Pulse
  • 発売日: 2006/08/01
  • メディア: マスマーケット


実は翻訳を先に読んでいました。
そのおかげか、すいすい読み進むことができました。
↑あくまでも当社比
文体が分かりやすい気がしました。
ナポリさんの本は翻訳でこれまで『クレイジー・ジャック』『野獣の薔薇園』と読んできましたが、『バウンド』はそれらより少し下の世代向けに書かれているように思いました。
ナポリさんは、多くの人が知っている昔話や物語を独自の解釈で新しい物語紡ぎだしています。
クレイジー・ジャックは「ジャックと豆の木」、逃れの森の魔女は「美女と野獣」、バウンドは「シンデレラ」です。
あまりにも、メジャー元ネタたち。
これって、中途半端なことやったら、とてもつまらない物語ができあがるし、なまじ有名なだけに、下手をすると批判噴出。
ところが、ナポリさんの手にかかると、不思議なことに違和感なく、それでいて知っている物語にはない細やかな感情や展開があるのです。
まるで物語の本当の記録はこちらだ、というような迫力があります。
さらに知っているはずなのに、「このあとどうなる?」と思わずにはいられないのです。物語を読むワクワク感はとても高いのです。

さて、『バウンド』は元ネタはシンデレラとはいえ、シンデレラの原点となるような中国の少数民族の伝説を下敷きに創作された物語です。
主人公シンシンはお父さんが亡くなってからは、継母に奴隷のようにこき使われています。そして、継母の娘(シンシンの姉)にもつらくあてられる毎日。
それでも、いつかは継母が優しくしてくれるのではと、真面目に仕事をこなしています。心根の優しいシンシンは継母を敬い、纏足の痛みに苦しむ姉をいたわりながら世話をします。
辛い日々の中、シンシンのなぐさめは泉でみつけた美しい白い鯉と過ごす時間でした。
シンシンが森でつかまえたタヌキを姉がペットにしていたのですが、ある日成長したタヌキが姉の足の指を食いちぎってしまいます。タヌキは継母に惨殺されます。さらに継母は姉の足指のうちのこったものを……。
シンデレラですから、シンシンはこれでもか、というくらい継母にいじめられ、裏切られます。

シンシンは、持ち前の優しさを失わず、機知と教養のおかげで成長をしていきます。
シンデレラだと、わかったいたにもかかわらず、最後の最後まで、シンシンはハッピーエンディングへ向かっているのか? と心配しました。
だって、成長していく過程で、自我に目覚めてきたシンシンは力強く、たとえ王子が現れたとしても、その手をとらないんじゃないかと思える少女になっていくのですから…。

そういえば、バウンドって最初ボールがバウンドするというバウンドなのかと思って、バスケットボールの物語?と思ってしまったのですが、本を手に取ってみると「纏足」のことをさす言葉だったんだとはじめて知りました。

英語は割合とシンプルな文章だと感じたのですが、翻訳は女の子主人公の物語の文章になっていたので、こちらの方が主人公を身近に感じられるような気がしました。
翻訳作品↓

バウンド―纏足 (YA Dark)

バウンド―纏足 (YA Dark)

  • 作者: ドナ・ジョー ナポリ
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本



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My Sister the Vampire#1 Switched [洋書]

My Sister the Vampire#1 Switched
生き別れの双子が、高校で偶然に再会。
一方は、チアリーダーを目指す快活な女の子、もう一方はシック(?)なゴスロリ。
なんと、双子なのにゴスロリちゃんだけがヴァンパイア。
ただ、1巻目は二人の出会いと、チアリーディングの子のライバル女との丁々発止とゴスロリ少女のラブ中心。二人が入れ替わってライバルを出し抜くところなど楽しい。
どちらかというと、ヴァンパイアの能力でドタバタと活躍する、というようりは一風変わった二人の学園青春物語。
つまり、ヴァンパイアっていう設定が生きてない気がする。
ラブコメとしては面白いけど、ヴァンパイアものとしては食い足りないかなー。
あと、二人がわかれてくらさなきゃならなかった理由、両親の秘密、なんかがわかるのは、もう少し先のよう。
まあ、1巻目は登場人物紹介ってことで、続刊に期待。

理論社より日本語版「バンパイア・ガールズ」が刊行されている。ので、続きは日本語で読もうかな。

Switched (My Sister the Vampire)

Switched (My Sister the Vampire)

  • 作者: Sienna Mercer
  • 出版社/メーカー: Egmont Books Ltd
  • 発売日: 2009/02/02
  • メディア: ペーパーバック



バンパイア・ガールズ〈no.1〉あの子は吸血鬼?

バンパイア・ガールズ〈no.1〉あの子は吸血鬼?

  • 作者: シーナ マーサー
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本



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